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地上波CMに全編生成AIが初登場

テレビ朝日とAI modelが共同で、サントリー商品をテーマにした全編生成AIによる30秒のコマーシャルを地上波で初放送しました。日曜午後の生中継番組中に流れたこのCMは、その映像が全て生成AIによって制作されたものです。これは、生成AI技術が広告制作の現場で実用レベルに達していることを明確に示しています。

「映像のみ」という明確な線引き

今回の事例で注目すべきは、単に技術を披露しただけでなく、テレビ朝日が「映像のみに生成AIを使った」という明確な線引きを示した点です。音声やナレーション、人物のセリフなど、表現の責任がより重くなる部分では、慎重な姿勢を保ったと私は見ています。これは、信頼性が求められる地上波メディアとして、技術の可能性と同時に、その利用における倫理的側面や責任を深く考慮した結果だと感じます。

制作過程の公開が示す透明性

CM放送から3日後には、その制作過程を自社の深夜番組で公開しました。これは、生成AIの活用に対する透明性を確保し、視聴者や広告業界に対して、どのように技術が使われたのかを具体的に示す意図があったと推察します。生成AIの「ブラックボックス化」が懸念される中で、制作の裏側を見せることは、技術への理解促進と健全な普及に不可欠なステップです。

私の見方と今後の展望

今回の事例は、広告業界、特にテレビCM制作において大きな転換点となるでしょう。制作コストの削減、制作期間の短縮、そしてクリエイティブの多様化といったメリットは計り知れません。しかし、同時に「何を生成AIに任せ、何を人間が担うべきか」という問いがより重要になります。私は、生成AIはあくまでツールであり、そのディレクションや最終的な判断は人間のクリエイターに委ねられるべきだと考えます。RO合同会社でも、この一次情報を元に、生成AIの活用範囲と線引きを常にぐるぐる回して最適化していきます。今後、他のテレビ局や広告代理店も追随し、生成AIを活用したCM制作が加速するはずです。その中で、各社がどのようなガイドラインを設け、いかに透明性を保つかが問われる時代に入ったと言えます。

柴亮太
柴亮太の視点

生成AIのCMが地上波で流れるのは時間の問題でした。重要なのは、技術のすごさより「映像のみ」という線引きです。何にAIを使い、何に人間が責任を持つか。この判断こそが、これからの広告制作の肝になります。私も自社プロダクトでこの線引きをぐるぐる回し、最速で一次情報を掴みます。