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痛みのレベルをAIで判定

変形性関節症(OA)は関節の軟骨が壊れる病気です。この病気の患者さんの痛みの程度をAIで判断する研究が進んでいます。電子医療記録(EMR)のデータを使います。EMRとは、患者さんの医療情報を電子的に記録したものです。構造化されたデータと、医師が自由に書き込む記録の両方を分析します。

医師の記録から痛みを読み解く

まず「SPaDe」という仕組みが開発されました。これは医師の記録にある痛みの表現から、痛みが軽度か中等度から重度かを分類します。しかし、痛みの表現は人それぞれです。文化的背景や個人の感覚で大きく変わります。そのため、正確な判断は難しい課題でした。

投薬情報で精度を向上

この課題を解決するため、「PLeDO」という統合的な仕組みが提案されました。PLeDOはSPaDeをさらに改善したものです。EMRにある投薬情報も分析に加えます。加えて、医師の記録にある痛みスケール(痛みの度合いを示す指標)の情報も活用します。これらの情報を組み合わせることで、痛みのレベルをより正確に検出できます。

ケアの質を高める可能性

研究では、人手で正解を付けたデータを使ってPLeDOの性能を確かめました。その結果、PLeDOは痛みのレベルを正確に検出できることが分かりました。この技術は、かかりつけ医の現場で患者さんのケアの質を高める可能性があります。患者さん一人ひとりに合った治療やサポートにつながると期待されます。

柴亮太
柴亮太の視点

患者の痛みをAIで測る。これは医療現場の大きな課題解決です。AIは人間の主観を客観化できます。データから法則を見つけ出す。それがAIの最速な活用法です。